「イングリッシュキャンプで講師研修」報告(2015)
2015年7月、2泊3日の日程で、東京都八王子市内にて「GCイングリッシュキャンプ in Hachioji」を開催、合わせて講師研修を行いました。
子どもへの英語指導、コミュニケーションスキルを伸ばしたい先生方をお迎えし、バイリンガル講師、ネイティブなど外国人留学生、小学生たちと共に過ごした3日間。皆で英語を使いながら生活し、レッスン、キャンドル制作、ミニ発表会、日帰り遠足などの活動を楽しみました。
ご参加の皆さま、本当にありがとうございました!
「GCイングリッシュキャンプ」&講師研修 報告
写真とともに、主な活動の様子をレポートします。
(プログラム企画リーダー・講師研修リーダー:金井さやか)
キャンプ開始直後のレッスン。
研修のために参加された講師の皆さんにも、子どもたちの間に入って、簡単な自己紹介やフレーズを使う活動に参加していただきました。
夜間の英語レッスン「英語でキャンドル制作」。
子どもたち、留学生、研修講師の皆さん、キャンドル制作の作業を通じ、笑顔で声を掛け合えるようになってきました。
作品にはそれぞれの個性が出るので、ほめたり、驚いたりして、コミュニケーションもできました。
ミシュランガイド掲載で海外でも知られるようになった高尾山へ、バスと電車を乗り継いで観光に行ってきました。
道中のコミュニケーションもできるだけ英語でするように心がけました!
ベテランのバイリンガル講師陣・ちさと先生、さとこ先生が中心となって、楽しく英語に親しめるレッスンを行いました。ゲーム、クイズ、発表活動を通じて、会話も読み書きの素養も身につけられるように工夫されたレッスンです。
講師陣に加えて、海外から日本へ来て学んでいる留学生や、バイリンガルの大学生も参加してくれたイングリッシュキャンプ。
英語ゲームや洋書絵本の読み聞かせで参加してもらい、子どもたちの反応は上々。
その後、一日の活動を振り返りながら、研修の反省会。学んだこと、うまくいったこと。うまく伝わらなかったこと、翌日に向けた改善策…… 講師間の振り返りの話し合いは、毎日行いました。
最終日には、活動のまとめとしてグループによるショータイムや、個人の自己紹介スピーチの発表がありました。発表する側も、聞く側も、とても良い雰囲気ででき、成長が感じられました。
研修講師の皆さんは、子どもたちのスピーチ準備を助けたり、ご自身でも発表したり。さらに、発表を済ませた子どもたちへのコメントも、英語でしていただきました。
子どもたちのコメント:
●はじめてのイングリッシュキャンプでした。さいしょはどんな人がいるのかと思ったけどみんなやさしかったので、あんしんしました。
(小学3年生女子)
●いろいろな英語を教えてもらって先生がしゃべっていても分かるようになりました。
それに友だちもたくさん作れてとても楽しかったです。
また行きたいです。
(小学3年生男子)
●「My Favorite Thing」で発表するときは、人より文章が長かったので覚えるのが大変でした。英文はbe動詞(~is, ~was)などが付いているので、日本文よりも覚えるのに時間がかかりました。
実際、発表のときは3番目の文の単語を言い間違えてしまったけど、自分で長文を考えたり、自分の好きなものや好きなこと、得意なことを英文にして言う機会が無かったのでとても良い経験になりました。
グループごとの歌やダンスの発表のとき、最初は少しはずかしさもあってあまりやる気も無かったんですが、みんなで考えていたら、だんだん楽しくなって、積極的に自分も参加できるようになりました。
これからも英語を使う機会があったら、ただ英文を話すだけでなく、おたがいで楽しみながらコミュニケーションをとりたいと思います。
(小学6年生女子)
研修講師の皆様の感想より
●現役の先生方の普段の苦労、思い、喜びを聞くことが出来たのは大きな収穫でした。座学などでは得られない貴重な時間・体験でした。
また生徒の子供達がとてもかわいかったのが嬉しく楽しい体験でした。小学校の子供と触れ合うのは随分久しぶりだったので遠出を伴い一緒に行動して、自分がよそ様の子とまだ仲良しになれるということが嬉しい発見でした。
(Yさん、講師未経験)
●どのようにレッスンを展開していくと自発的に英語を口にするようになるのか というコツを学ぶことが出来ました。
夜のミーティングはとても貴重な話が沢山聞けました。
他の先生方の悩みというのは、共通する点も多くあるので これから講師としてやっていくのに為になることばかりでした。
講演会などでしか聞くことのできない先生方のお話を目の前で沢山聞くことができて夢のような3日間でした。
英語にほとんど興味のなかった子が 「英語って結構楽しいじゃん」と言ってくれたことが一番嬉しかったです。
(Hさん、英語教室勤務2年目)
●この企画の特に素晴らしいと思うところは下記の2点が兼ね備わっていることです。
【1】対象が子ども(遠慮しない)というメリット
自分がやったことがその場でリアルタイムにダイレクトに実感できるというのがとてもありがたかった。手を抜けば抜いただけの結果、本気でいけば、それ相応の結果が得られる、まるで子どもは大人の鏡という感じで、大人が先にあきらめたら終わり、すべての源は自分だということがよくわかった。こちら(こそ)が試されていると感じた。
【2】ベテランの先生が一緒にいるというメリット
毎夜の先生方とのミーティングで話す内容、先生からのフィードバックが非常に貴重であり、とにかくdiscussionの内容がめちゃくちゃ濃かった。一年かけて研修に通うよりこの3日で得る事の方がずっと大きいと感じた。
(Aさん、自宅教室開設1年目)
●熟練の先生方のレッスンをしっかり見られた。レッスンだけでなく、こども達との関わり方も。
長年All Englishのレッスンについて、もやもやしていたことをスッキリさせる糸口をいただけた。
1日だけでなく3日間という時間の中でこども達の変化が見られた。初日、八王子の駅で集合した時のみんなの表情と、帰りの解散時の表情。 全く違いましたね。
講師研修のとっても素敵な仲間に出会えた。
(Mさん、自宅教室運営10年以上、小学校での英語サポートも担当)
●今回の私のテーマは、「生徒をひきつける授業とは」ということでした。
さまざまなプログラムの中で一番これは使える!と思ったことは、「生徒の目線をしっかりとめる」ということです。
カードを提示する際も、流れるようにカードをふらふらと見せるのではなく、止めるところは止める!を意識してみせると、見ている側も安心して、情報をキャッチ、習得していけると思いました。
また、さやか先生がヒントを投げかけてくださった「言葉がなくても注目させる技」も今後のテーマです。レッスンを始める際、大声をださずとも、注目させることは、集中力を高めて五感を研ぎ澄ませて授業に臨めると思います。究極の「ノンバーバル」な活動かもしれません。
今回のイングリッシュキャンプで、素晴らしい仲間と出会えて、切磋琢磨できたことが非常にうれしかったです。講師のみなさんの英語力の高さ、英語指導のスキルの高さ、なんといっても児童英語への熱い思いにビシバシと刺激を受けて、本当に熱い三日間をすごさせてもらいました。
(Nさん、子どもの英語指導を経て、現在は高校の英語教員)
●今年は自分のことを客観的に捉えることができました。
2回目の参加で、全てが初めてだった去年に比べ、心に少し余裕があったこともありますし、研修の先生方がたくさんいたので、他の先生方と比較して「あ、自分ってこうなんだな」と 気づかされる部分も多かったです。
普段一人で自分流のレッスンしているので、このような集団に身を置くことで、「我が身を知る」機会はとても貴重でした。
100人先生がいれば、100通りのアプローチがあり、「自分にしかできないアプローチって、どんなんだろう?」を研修中考えさせられました。
1日目よりも2日目、そして3日目とだんだんと子ども達が心を開いていってくれて、それに従って英語での会話も増えていったように感じました。 そして、発話を促すには、その環境を作ることと同時に、いかに子ども達の心の緊張をほぐし、リラックスさせ、不安をとりのぞくことが大切かということを子ども達から学びました。
(Cさん、自営の教室指導歴12年、保育園の派遣講師としても勤務)
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