J-SHINE資格を最短・最安で取るには?

小学校英語指導者資格(通称J-SHINE)の概要や、どんな人が取得に向いているか、という点、認定されるまでの大まかな流れについては前の記事「J-SHINE資格とは?取得の難易度は?」で触れました。

今度は、小学校英語指導者に認定されるまでの期間・費用についてみていきます。「あまり無理はしたくないけれど、できるだけ早く取りたい!」という方は必見です。

J-SHINE資格を取るには?

パソコンと砂時計

小学校英語指導者に認定されるまでの流れを簡単におさらいすると、以下の通りです。

【1】NPO小学校英語指導者認定協議会に登録された団体(※)にて、指導者養成講座を受講・修了
【2】登録団体の推薦を受けて書類を提出
【3】審査に合格すれば認定

「せっかく資格を取ると決めたら、できるだけ早く取りたい。一番早く取れるのはどの方法?」

実は、最短・最安の方法は、その方の生活スタイルや、講座受講をスタートするタイミングによって違ってきます。受講以下の情報を参考に、ご自分に合った「最短・最安」の組み合わせを見つけてくださいね。

(※)小学校英語指導者のための指導者養成講座を提供する「登録団体」は、国内・海外に合わせて50以上あり、新規登録などによって随時変動があります。最新情報はNPO小学校英語指導者認定協議会の登録団体紹介ページで確認できます。
(リンク先で、学校名や会社名の前に「登録団体なし」と表示されているところは、指導者養成事業の休止等により非登録となった団体です)

J-SHINE取得、期間と費用の目安は?

最短・最安を考える際に参考になるのが、「他の人たちははどのくらいのお金や時間をかけているか」という情報。

空にお金のマーク

小学校英語指導者として認定された人を最も多く輩出している2団体の情報を見てみましょう。

通学型

英会話スクールの「イーオン」では、「週1~2回の通学で8ヶ月~13ヶ月のカリキュラム」「資格取得までおおむね20万円台~40万円台程度の授業料のコースを受講される方が多い」とサイトに情報があります。

通信講座

通信講座や出版を手掛ける「アルク」では「通信講座(受講期間6か月)の費用+J-SHINE認定のための特別講座(ライブ受講またはDVDによる受講)費用+J-SHINE登録申請料」がサイトに記載されており、合計すると約13~15万円となります。

(上記価格は変更となる場合がありますので、各自でご確認ください)

他のスクールなどの情報も合わせて考えると、小学校英語指導者資格を取るまでの平均的な期間は6か月から1年程度、費用は15万円~40万円程度となります。
(ここには、実際に指導経験を積む時間は含みません)

J-SHINE資格を最短で取るには?

教室で講義を聞く

時間を優先して確保できるなら、J-SHINE資格が一番早く取れるのは、通学タイプの集中講座です。

年間の決まったタイミングで3~5か月程度、学校の夏休み期間にあたる7~8月、など、J-SHINE指導者養成の集中講座を開催しているところを探します。

例)小学館アカデミー 「小学校英語指導者養成講座」 5月~9月の土日を中心に10日間(2016年開催実績)

「英語で授業を行うことができる英語力を有すること
英語力の目安:実用英検2級以上、TOEIC650点以上」という記載がある通り、J-SHINE資格取得のための短期集中講座は、すでにある程度の英語力がある方におすすめです。

例)神田外語キッズクラブ「夏期短期集中コース」7~8月に11日間(2016年開催実績)

1か月あまりのうちにそれだけ通う、という日程になるため、スタートして11日でJ-SHINE資格が取れるわけではないのでご注意を。

「英語力に不安がある」という方は、語学力アップのためのコースを併用したり、自主学習したりしておきましょう。その分、期間や費用は上乗せして見積もる必要があります。

(先に挙げたイーオンでJ-SHINE資格取得までの費用が異なるのは、英語レベルチェックの結果、英語学習のためのコースを追加ですすめられるためです)

J-SHINE資格を安く取得するには?

紙幣と電卓とペン

費用面では、通学よりも通信講座が安くなります。ただし、講座料金を支払っただけではJ-SHINE資格取得を約束されたわけではなく、きちんと学習・修了して所定の手続きをしないと資格は取れません。

講座の費用が安いからといって軽い気持ちで申し込んで、途中で挫折してしまうと、お金がかえって無駄になることもありますので気をつけてください。

上記を踏まえて、時間や学習ペースのコントロールができる人には、通信講座は良い選択肢になります。

参考リンク:小学校英語指導者資格(J-SHINE資格)が取れる通信講座(アルク)
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実例紹介

【実例紹介】CさんのJ-SHINE資格取得体験談

J-SHINE資格を実際に取った方にお話をうかがいました。上で説明したうちの、通学タイプです。

Cさん(女性、塾勤務で子どもたちに英語も指導) mpiの集中講座で小学校英語指導者資格を取得。

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(Cさんより)

2008年ごろ「松香フォニックス研究所」(現・mpi松香フォニックス)の講座を受けて取りました。

自分の子どもが小学生の時にJ-SHINEの存在を知りました。
「J-SHINEってどんなものなのかな」と調べているうちに松香フォニックスを知って。

夏に短期集中で、6時間×5日間の講座を受けました。

当時は塾に勤める前だったので、(指導経験50時間未満の)「準認定」になりました。

受講費は、10万円ちょっとくらいだったと思います。

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スマイル金井さやかより補足:

2017年4月現在、mpi松香フォニックスでゼロからスタートしてJ-SHINE資格を取るには、【初級プログラム】【J-SHINE資格取得必修講座】の二つの講座を受講する必要があります。

スケジュールの例: 東京(新宿)での開催

5月の土日 3日間の【初級プログラム】で子どもたちへの英語指導の基礎知識・技術を学びます。

続いて、7~8月の土日 6日間の【J-SHINE資格取得必修講座】で小学校の外国語活動の意義や指導法について学び、資格を取るための申請を行います。

受講料は2講座合わせて約12万円、別途教材費が約3万円、合計15万円です。

講座を受講し終わってJ-SHINE認定に進んだら、申請料6,000円を別途支払います。

一度行ったら「まる一日」の受講なので、週末に時間を確保する必要があります。

mpiの講座では同社が出版した教材を数多く使います。フォニックス(文字と音を結び付ける指導)やチャンツ(リズムに合わせて英文やフレーズを声に出して身に着ける方法)が大きく取り上げられているのが特徴です。


考え事をする女性

このように、J-SHINE資格取得への道はひとつではありません。
ご自分の性格や学習スタイル、現在の生活環境やリズムに合わせて、目標達成までのコースを選ぶのがおすすめです。

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